みなさん、こんにちは。
11月11日は「枚方宿ジャズストリート2012」の本祭でした。
…が、あいにく朝から雨。
急きょ、屋外の会場は中止され、屋内会場も一部、場所が変更になるなど、てんやわんやの幕開けとなりました。
今回はレポート担当Sがお届けします。
あいにくの雨とはいえ、このにぎわいをご覧ください!
京阪・枚方市駅の改札を出てすぐ、駅前2Fコンコース会場はずいぶん人が多かったです。
雨が降ってもジャズを楽しみたい気持ちは変わらないのだ!
演奏は「Spiral」。
フロントの女性サクソフォーニストが勇ましくもかっこいい!
70〜80年代のフュージョンを中心に、ノリのいい音楽を演奏していました。
同会場の人出はその後も変わらず。
むしろ、演奏の音にひかれるようにどんどん人が増えて、熱気を帯びてきました。
そんななか、登場したのは「ブルーソニックJAZZ Orch」。
きらびやかなトランペットや、うねるようなサックスソリなど、ビッグバンドの醍醐味が満載。
また、素晴らしいソリストが次々に即興演奏を披露して、会場を楽しませました。
こちらは、中学2年生のふたりが活躍する「HatsuAtsu」。
「枯葉」や「オール・ザ・シングス・ユー・アー」などのスタンダードが演奏されました。
お互いの音をしっかりと聞きあって演奏している姿は、まさにジャズメン!
小学生のころにトリオを組んで、現在4年目だそうです。
ソロが終わるたびに、お客さんからあたたかい拍手がわきました。
ところ変わって、こちらは「創作ダイニング アワーズキッチン」の会場。
演奏はピアノ&ボーカル、ギター、ベースのトリオ、「木俣ジャズグループ」です。
無駄な音を省いて、間(ま)を生かしたサウンドが素敵でした。
一方、これぞジャズ!というような、渋い4ビートを演奏していたのは、「Ohsawa Jazz Band」。
会場は「May’s DINING」です。
旭ミュージックフェスタにも出演されてましたね。
満席にもかかわらず、みなさん、じっくりとジャズを楽しんでいる様子で、落ち着いた雰囲気の会場でした。
この日、枚方宿の歴史街道沿いでは、「枚方宿くらわんか五六市」も同時開催されていました。
が、悪天候の影響で、人は少なめ。
お店の人にうかがうと「人出はいつもの半分以下」とのことで、はやめに店じまいするブースもちらほら。
いろんなお店が出ていて、とっても楽しいぶん、本当に残念です。
こちらは、八百屋さんからの出店。
契約農家さんから仕入れる、とれとれぴちぴちの野菜や果物が、ところせましと並んでいました。
いつもは完売してしまうほどの人気なのだそうです。
ほうじ茶にもいろんな種類があるんですね。
お茶に精通した人から、直接、お茶の選び方や楽しみ方を聞けるのも、「枚方宿くらわんか五六市」ならではです。
ほかのブースも、素材にこだわったパンやお菓子類、アクセサリー、石鹸など、じっくり見てまわりたくなる個性的なお店ばかり。
いわゆるフリーマーケットやバザーなどとは、ひと味もふた味も違います。
「枚方宿くらわんか五六市」は毎月第2日曜に開催。
お天気のときをねらって、ぜひあらためて行ってみたいと思います。
さて、歴史街道を歩きながら、京阪電車の線路の方角を仰ぎ見ますと、山を登る階段が見えます。
演奏会場の一つ、意賀美神社への道です。
この日予定されていた「万年寺山キャンドルナイト〜平和の祈り〜」は、雨天順延(一カ月以内に調整して開催予定だそうです)となりましたが、演奏や講演といったプログラムは、意賀美神社の神楽殿から集会所に場所を変えて行われていました。
枚方小学校の元校長・寺嶋先生による講演「万年寺山とその周辺の歴史について」。
背景の赤富士は、寝屋川高等学校の定時制課程に通う生徒さんによる作品です。
そして、同会場のトリを飾ったのは、「TSUBO-KENソロライブ」。
お腹の底から歌い上げるような、のびやかなサックスの音色に、会場全体が聞き惚れました。
選曲は、オリジナル曲や映画音楽が中心。
おなじみの曲もたくさん演奏され、聞きやすい構成になっていました。
またMCでは、サックスの歴史や構造、金管楽器との違いなどが紹介され、客席のみなさんが、ふむふむとうなずくシーンも。
サックスのことをもっと知り、その魅力をたっぷり味わえるライブとなりました。
こうして「枚方宿ジャズストリート2012」も無事終了!
9月から始まった「京街道JAZZライン」も、いよいよ残すイベントはあとわずかになりました。
今までたくさんの演奏を聞きましたが、不思議なことにまったく飽きません。
同じ曲でも、奏者さんが変わるとまったく違う気持ちで聞けるんです。
ジャズっておもしろいですね! みなさんもぜひお出かけください。
<おまけのコーナー>
枚方の秋といえば、「菊」。
この日は、「ひらかた菊フェスティバル」関連イベントも開催されており、まちのあちこちで、見事な菊の花を見ることができました。
歴史街道と菊は、とってもお似合い。
お店や民家の玄関先に、数鉢ずつ並べられている様子は風情がありました。
有名な菊人形も見ることができました。
想像以上の迫力と、手の込んだ作りに驚きです。
写真は、ダイナミックな動きのある4体の菊人形で再現された「壇ノ浦の戦い」のシーン。
真剣な顔なのに、衣装はカラフルな菊のお花があしらわれていて可愛い。
個人的には、このギャップが「萌えどころ」でした。
みなさんはどう見ます?
(取材/レポート担当S)
今回の記事のDATA
枚方宿ジャズストリート2012
開催日/前夜祭11月10日(土)、本祭10日(日)
場所/京阪・枚方市駅2Fコンコースおよび周辺の飲食店、意賀美神社など
メモ/屋外会場は雨天中止されたものの、屋内会場では多くの人が生演奏を楽しみました。
「枚方宿くらわんか五六市」や「ひらかた菊フェスティバル」関連イベントも同時開催され、見どころ満載のイベントとなりました。