みなさん、こんにちは。
前回に引き続き、ジャズフェス大好き男・レポート担当Wが「大津ジャズフェスティバル」(以下OJF)の模様をお届けします。
まずはいい笑顔の写真から!
京阪・浜大津駅前会場で演奏された「ARIGEN」のみなさんです。
アルトサックスとテナーサックスの2管という、木管ファンにはたまらない編成で、スタンダードを中心に聞きやすいジャズをお届けしたい、と頑張っているジャズバンド。
ちなみに、バンド名は、フロントのお二人の下の名前を合体させたものなんだそうですよ。
「ありさ」+「げんた」=「ARIGEN(ありげん)」
覚えやすくていいかも!
この日はチック・コリアや、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの曲など、コンボならではの選曲。
駅前ということもあって、多くの人が通りかかり、足をとめて楽しんでいました。
バンドの発起人である川上弦太さんは、11月3日の「旭ミュージックフェスタ2012」にも出演されます。
「サラリーマンでもここまでやるんだぞ、ということを伝えたいです」と、少しはにかみながらおっしゃってた様子が、パワフルな演奏と対照的で心に残った僕でした。
そして、こちらは大津のランドマーク的な建物。
浜大津駅から歩いてすぐの大津市旧大津公会堂です。
ここも、僕が個人的に訪れようと決めていた場所です。
パンフレットには、「今年で公会堂は78歳」と紹介されていましたが、中に入ってみると・・・・
建築様式のことは全然わからないけど、ああ、期待どおり! レトロでかっこいい。
ここで演奏されていたのは、東京からやってきた「赤羽工務店」。
若さと情熱がほとばしる・・・なんて、僕が偉そうに言っていいのかわかりませんが、どの曲も熱かったです。
普段はコンテンポラリージャズを中心に演奏されているそうで、この日も、スタンダード曲の間に、ジョシュア・レッドマンの曲などをはさんでいました。
とにかく大きな拍手がわいていた、という印象の会場です。
続いて、びわ湖の方へ行ってみます。
僕の、四国出身、瀬戸内育ちの友人が、「びわ湖は海だ!」(どうしても海のように見えてしまう、という意味で)とよく言っていたのですが、実際にびわ湖を眼前にしてみると理由がわかりますね。
壮大です!確かに、ちょっとした海くらいのスケールです!
そして、湖畔の芝生。いいですねぇ。
近所にこんな場所があったら、休日のたびに来ちゃうな。
おまつり広場に到着。おお!楽しげ!
おまつり広場は、飲食ブースやグッズ販売もある、まさにおまつりムード満点の会場でした。
湖畔で生演奏を聞きながら過ごす休日なんて、お洒落じゃぁないですか。
おまつり広場の開放的なムードにぴったりの、迫力あるサウンドを聞かせてくれた「Groovin’ Cats Swing Orchestra」。
同じくおまつり広場で、ハードコアなファンクを披露した「vibes」。
このロケーションで盛り上がらないはずはない!
お腹にずしんとくるビートに、ついつい体が動いてしまいます。
フードコーナーでは、やっぱり近江牛を使ったメニューがひと際、目をひきますね。
って、僕だけ??
近江牛コロッケ、いっときました。
聞けば、滋賀県産の素材にこだわっている「あげもん屋」というお店の出店。
このコロッケ片手にライブを楽しんでいる子どもさんも多かったな。
ごちそうさまでした!
さて、JR大津駅前では「ふたりバーミリオン」を聞くことができました。
道行く人が立ち止まります。
関西を飛び出して全国的に活動しているバンド「バーミリオンフィールド」(OJFにも出演)のピアノ朱さんと、テナーサックス栗田さんによるユニットです。
これが驚きの即興ライブでして、まず曲が決まっていない。
あえてセットリストは作っておらず、その場の雰囲気にあわせて曲を選び、演奏していくスタイルでした。
テクニカルなだけでなく、さまざまな音色を使い分けてたテナーサックス粟田さん。
曲ごとに音が変わるなんて、どんなマジック。
印象に残ったのは、チック・コリアの「アルマンドズ・ルンバ」という難曲が演奏候補に浮上したときのこと。
「きちんと演奏できるか自信がないけど、とりあえずやります!(笑)」
なんて言ってたけど、演奏が始まってみると完璧!
もう拍手の嵐でした。
ベースやドラムの役を一人で全部こなしてしまえるピアノ朱さん。
子どもは楽しそうに踊っているし、大人ももちろんぐいぐい引き込まれて魅了された、実に濃密な時間でした。
こうしてたっぷりと音楽と大津のまちを堪能した僕でしたが、最後はこちら。
大津市民会館大ホールで行われた「Lew Tabackin(ルー・タバキン) Trio」のライブです。
「Lew Tabackin Trio」。
もう僕なんかがあれこれ言えるレベルじゃぁなかったです。
「Lew Tabackin Trio」の人気は高く、生で聞けるまたとないチャンスに、ホールは人でいっぱい。
美しい音楽に、文字通りみんなで酔いしれたひとときとなりました。
タバキンさんのテナーサックスを聞いてつくづく思ったのですが、この日は、個性あふれるミュージシャンが大津のまちに大集合していて、僕はお昼から延々、彼らの演奏をたくさん聞いたわけです。
だが、どなたの演奏も、本当に素晴らしかった。
僕にとっては、「Lew Tabackin Trio」も、まちの会場の演奏も変わりなく、どれも興味深く、おもしろく、心躍るものでした。
これって、今日一日で「音楽」の神髄をわかっちゃったってことかも?
などと勝手にいい気分で、帰途につく僕でありました。
超ロングレポートになってしまいましたがこれにて終了!
みなさんもぜひジャズフェスにお出かけください。きっと、新しい発見があります!
(取材/レポート担当W)
今回の記事のDATA
第4回大津ジャズフェスティバル
開催日/10月13日(土)、14日(日)
場所/京阪・浜大津駅~JR大津駅周辺
メモ/2日間に渡りのべ28会場で演奏が展開。びわ湖畔がジャズの音色で彩られました。
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- 大津ジャズフェスティバル