2日目は前日の雨がウソのように爽やかな秋空が広がりました。
京阪電車の浜大津駅の改札を出ると、開演にはまだまだ時間があるというのにとっても賑やか。
毎月恒例の朝市が開催されていました。
出店ブースを覗いてみると、琵琶湖で捕れた魚、近江米、ひのなのお漬物、はちみつ、かりんとう饅頭、お惣菜と、名産品がズラリ。
中でも、鮒鮨やお酒は試食・試飲もあって、朝からいい気分になりました。
もちろん、自宅用のお土産に購入しましたよ。
漁協組合のブースでは、わかさぎの天ぷらをその場で揚げて販売していました。
これまた、とても美味しそうでした。
おまつり広場では、開始前にもかかわらず、既にたくさんのお客さまが詰めかけていました。
オープニングを飾るのは、Soul of Lake&橋本エミ dlirect シスター・クワイア150人。
エントリー名のとおり、総勢150名によるゴスペルです。
すごく迫力があり、とてもリズムカルで、パフォーマーとお客さまが一体となって、非常に盛り上がっていましたよ。
会場では、近江牛のピタパンサンドやコロッケ、唐揚げなどを売る飲食ブースが出店していました。
助手の娘たちが「暑いからカキ氷が食べたい」と言うので、蒲生氏玉カレーといっしょに販売していたチャーミースノーアイスを購入。
アイスクリームを凍らした塊をカキ氷のように削り、そこにチョコをトッピングした代物。
とてもふわふわとしたカキ氷で不思議な食感でした。
日陰を探して腰を下ろし、ジャズを聴きながら美味しくいただきました。
琵琶湖ホテルのチャペル下会場では、天野浩グループが早くからスタンバイしていたのにもかかわらず、定刻の13時になってもスタートしません。
「なぜだろう??」と思いながら10分ぐらい過ぎた頃、どこからか鐘の音が。
司会の方が「たった今、若いカップルが結ばれました。式のお邪魔にならないよう、この会場だけ時間をずらしての開演です」との説明。
いよいよ演奏が始まり、お二人の門出を祝福しているようにも聴こえました。
爽やかな秋空の下、目の前に広がる琵琶湖、悠然と浮かぶ遊覧船ミシガン、そしてムードたっぷりの心地よいジャズの音色。
最高のロケーションですよね。
結ばれたお二人にとっては、一生忘れられない光景になったに違いありません。
湖畔エリアを離れて大津市民会館に行ってみました。
普段このような会場でのコンサートは有料なはずですが、このフェスティバルでは無料です。
前日に実行委員さんから「大津市民会館には人気アーティストが出演するから早めに席を取りに行ったほうがいいよ」との情報。
会館に近づくと、確かに席を確保するためか、人の流れが急に速くなっていました。
そして、なぜか、競争でもないのに私たちも小走りに。
大ホールに入ると、O-TOWN Jazz Presents 森川七月さんが気持ち良さそうに歌っていました。
座席を探して、ゆっくり腰を下ろし、本当に心地よく聴かせていただきました。
続いて、おまつり広場で素敵な歌声を聴かせてくれたSoul of Lake&橋本エミ dlirect シスター・クワイア150人にも加わっていたなにわブラックペッパーズが登場。
あらためて、リズミカルで迫力満点のゴスペルを披露してくれました。
思い思いにリズムを取りながら聴き入るオーディエンス。
会場全体がスイングしているかのようでした。
英語の歌詞はさっぱり分かりませんでしたが、指揮者の橋本さんによる事前の説明や演者の振りでイメージを膨らませながら、十分に楽しむことができました。
湖畔のなぎさ公園アーカス前では、ノリヤスさんの息のあった演奏が響きわたっていました。
とても開放的で陽気なパフォーマンスでしたよ。
続いては、Dolphins☆さんのライブ。
ボーカルの本郷景子さんの素敵な歌声が公園に広がりました。
とてものびのびとした歌声は、アウトドアな公園の雰囲気にピッタリでした。
最後までじっくりとジャズフェスティバルを楽しみたかったのですが、小さな助手たちも限界に近づいてきたところで、同時開催をしていた「こども広場@アーカス」へ行ってみました。
館内では、NPO法人CASN(カズン)のスタッフが子どもたちにコマやベーゴマ遊びを教えていました。
早速、助手1号・2号もチャレンジさせていただきました。
最後にはけっこう上手く回せるようになりましたよ。
少年ジャグラー木下洸希君は、なんと中学1年生。
各地の大道芸大会で入賞するなど、その実力は折り紙つき。
2人の助手も彼のジャグリングに惜しみない拍手を送っていました。
民族楽器をバックミュージックにした絵本の読み聞かせには、感動。
シーン毎にとてもマッチした旋律が素直に耳に入ってきます。
物語の内容がそれだけでふくよかになっていくから不思議です。
昨年から大津ジャズフェスティバルの開催は知っていましたが、「大津=遠い=小旅行」とイメージが強くて、なかなか足を運ぶことができませんでした。
今年は京街道JAZZラインの各イベントをシッカリ観て・聴いて・感じて、このWEBで自分の「楽しい」という感想を素直に情報発信したい。
そういう強い思いを持ちながら、ただ今、着実に実践中です。
はじめての大津ジャズフェスティバルでしたが、私の住む枚方からは乗り継ぎがよかったせいか、1時間ぐらいで行けましたよ。
浜大津駅周辺、各商店街、琵琶湖畔周辺などをジャズを聴きながら散策し、たくさんの方々ともお話をすることができました。
第1回目からのファンで毎年楽しみにして訪れられるという京都のおばさん。
「琵琶湖のロケーションをバックにあちこちで音楽が溢れる街にしたい」と熱く語ってくれた実行委員さん。
「大阪の枚方から来ました」と伝えると、笑顔で「ようこそ」と言ってくれた商店街の店主。
この2日間を迎えるために、どれだけ大変な準備を積み重ねられたことでしょう。
でも、当日を迎えられた実行委員さんやボランティアスタッフの方々などは、本当にいい笑顔で運営されていました。
険しい道のりを歩んできた人が目的地に着くと、自分を笑顔にする満足感だけでなく、周りの人までを笑顔にしてしまうパワーを得ることができるのかもしれません。
私も今回の取材に関しては目的をしっかりと持ち、どんなことがあっても、やり抜こうと思っています。
大津ジャズフェスティバルの関係者のみなさん、本当にお疲れさまでした。
そして、素晴らしい「おもてなし」をありがとうございました。
レポート動画
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