みなさん、こんにちは。
今回は少し趣向をかえ、2回にわけて、「北大江たそがれコンサートweek2012」にかかわる人たちにふれながら、イベントが現在の形になってきた背景をひもといてみたいと思います。
少し文字が多めですが、どうぞおつきあいくださいね。
お話をうかがったみなさん。
左から、「パスタフルカフェ マリアン」の立田さん、「Liuteria-BATO」の馬戸さん、
「青山ハープ」の青山さん、「鈴木弦楽器」の鈴木さん、「マルゼンボタンギャラリー」の岸本さん。
野外コンサート会場となる北大江公園にて。
はじまりは、小さな小さな音楽イベントだった。
「北大江たそがれコンサートweek2012」(10月14日~20日)の舞台となる北大江地区は、京阪・天満橋駅の周辺。
古くは大阪城の玄関口として、また、大阪の水運拠点として栄えたところです。
今では、官公庁とオフィスが立ち並び、昼間、働く人が行き交う場所というイメージが強いかもしれませんね。
「でも来てみたら、ショッピングも食事も、いろいろ楽しめるまちなんです。」
と語るのは、「マルゼンボタンギャラリー」の岸本さん。
岸本さんは、7年前に「北大江たそがれコンサート」のもとになるイベントをスタートさせた、立役者の一人です。
地区のほぼ真ん中に位置する北大江公園を有効活用して、まちの魅力発信につなげられないだろうか。
なかば実験的に開催された音楽イベントは、最初は規模も小さなものでした。
「町内の人たちが集まって何かやってるなぁ、という感じでしたね」
と岸本さんは笑いながら当時を振り返ります。
それでも1回、2回と続けるうち、もともとまちづくりの気運が高かったという北大江地区の土壌に後押しされ、徐々にかかわる人が増え、イベントは成長していったといいます。
なかでも大きな力となったのは、楽器のプロたちの協力。
実は、北大江地区は、8軒もの楽器商・楽器工房が密集する、とても珍しい地区なんです。
小さなイベントを2回終えたころ、まちの楽器のプロたちも
「わしらも一緒に協力して、いろいろやろか」
そんなことをつぶやきながら、ついに運営側として身を乗り出しました。
次回、後編へつづく。
———————————————————————————–
お話に登場した「マルゼンボタンギャラリー」について。
1951年創業以来、ずっと同じ場所で縫製副資材を扱ってきた、北大江地区の老舗企業の一つ。
時代の変遷にあわせて、現在はギャラリーや、直営ショップ&ショールーム「BotaBuro」を開設。
さらに、ボタンなどを使ったアクセサリーのワークショップを開催し、とくに女性の心をつかむ取り組みを展開しています。
「北大江たそがれコンサートweek2012」では、ギャラリースペースが演奏会場になります。
「マルゼンボタンギャラリー」は、京阪・天満橋駅4番出口から徒歩すぐ。
10月15日、17日、18日に演奏会場になります。
レンタルスペースとしても利用可能で、取材の日は、絵の展示会が開催されていました。
コンサート当日は、音楽にちなんだ新作アクセサリー(写真)を販売。
また、ギャラリー内に地域を紹介するコーナーも設けられ、楽器の展示なども行われる予定です。
直営ショップ&ショールーム「BotaBuro」。
ボタンやファスナーなど、服飾小物を使ったアクセサリーが人気。
マルゼンボタンオリジナルのハンドメイドの商品や、作家さんの作品が並びます。
人気のブローチは、制作キットとしても販売中。
サイズも色もさまざまなボタンがずらり!
ここにくればイメージどおりのボタンがきっと見つかりそうですね。
今回の記事のDATA
「北大江たそがれコンサートweek2012」
ウェブサイト/北大江地区まちづくり実行委員会 http://kitaooe.cocolog-nifty.com/
メモ/「北大江たそがれコンサートweek2012」は、入場料金や予約が必要な演奏会場があります。
ご確認・ご連絡の上、お出かけください。恒例の北大江公園野外コンサート(無料)は10月19日17:45から(雨天中止)。
店名/マルゼンボタンギャラリー
場所/大阪市中央区島町1-1-2丸善ボタンビル1F ※「BotaBuro」はビル1階奥
ウェブサイト/http://www.mbgallery.jp/
電話番号/06-6942-2261
営業時間/11:00~18:00 ※ギャラリーの営業時間は開催中のイベントによって異なります
休/第1・第3土曜と日祝日
メモ/会社の歴史が当時の写真とともにつづられたウェブサイトは必見。
- 投稿タグ
- 北大江たそがれコンサートweek